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協会けんぽ、来年1月から電子申請サービスを開始

 全国健康保険協会(協会けんぽ)は、2026年1月から「適用・給付関連の電子申請サービス」を開始する方針を発表しました。これにより、これまで紙で行っていた申請手続きを、パソコンやスマートフォンからオンラインで完結できるようになります。協会けんぽのホームページまたは今後リリースするスマートフォンアプリ「けんぽアプリ」で申請ができるよう現在準備を進めています。

■ 利用できる対象者

  • 被保険者(従業員本人)
  • 被扶養者
  • 社会保険労務士(事業所手続き代理人)

被保険者・被扶養者は マイナンバーカードによる本人確認 が必要となり、社会保険労務士は事前に取得するユーザーIDとパスワードで利用可能です。

■ 電子申請の対象となる手続き

  • 傷病手当金
  • 出産手当金
  • 高額療養費
  • 任意継続被保険者資格の得喪 など

申請は協会けんぽホームページまたは専用のスマホアプリ「けんぽアプリ」から行えます。必要事項を入力するだけで、オンラインで申請が完結します。

■申請の流れ

①「協会ホームページ」または「けんぽアプリ」から電子申請サイトにログイン

②希望する申請書を選択し、マイナンバーカードを利用(被保険者および被扶養者)して協会けんぽの資格情報を取得。

③申請情報を入力して必要な添付書類を電子ファイルでアップロード。

④申請完了。給付金等については「受付」「審査中」「審査完了」「返戻」など、審査 状況が確認可能

■ サービスの特徴

  • 受付時間:平日8時~21時
  • 申請進捗を随時確認可能
    (「受付け」「審査中」「審査完了」「返戻」など)
  • 返戻の場合は理由のお知らせと申請ファイルが送られてくる。申請ファイルは再申請の際に利用可能であり、修正後の再申請が容易

■ 新アプリ「けんぽアプリ」

 来年1月には「けんぽアプリ(バージョン0)」がリリース予定です。
バージョン0では電子申請や情報配信が中心ですが、今後は機能を拡充し、次のようなサービスが検討されています。

  • 健診・各種申請の勧奨
  • 健康づくりアドバイスの配信
  • ヘルスリテラシー向上のための情報提供
  • 事業所向けの健康管理・健康活動サポート機能

➜将来的に、入社と同時に自動的にアプリをインストールするような仕組みを構築し、全ての加入者(保険者)が利用できるアプリを目指しています。

■ 企業への影響

 協会けんぽの電子申請が始まることで、従業員や扶養家族からの申請手続きがスムーズになり、事業所の事務負担軽減につながることが期待されます。社会保険労務士もオンラインでの代理申請が可能となるため、より効率的な労務管理が実現できそうです。


 従業員の申請や健康管理をめぐる制度は、今後ますますデジタル化が進みます。自社の労務フローにどのように取り入れるかを早めに検討することが重要です。
詳細な運用や実務対応については、社会保険労務士法人エリクスまでお気軽にお問い合わせください。

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